イースター(Easter)は、まだ日本ではなじみの浅いイベントですが、

オーストラリアではクリスマスに並ぶほど大きなイベントです。

2017年のイースターはいつでしょう?

イースターには何をするのでしょうか?

イースターの由来やそのシンボルの持つ意味などをまとめました。

 

こんにちは!

1年のイベントで一番好きなのはイースター(Easter)な

バイリンガル育児アンバサダーのさとみんです。

 

私は、イースターが大好き!

バレンタインが終わるころからオーストラリアでは

街にイースターの足跡が聞こえてきます。

 

今日は、イースターについて詳しく見てみましょう。

 

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Contents

イースター(Easter)はどんな日?

イースターは、英語でEasterとつづります。

日本語表すと、【復活祭】

 

キリスト教では、イエスキリストが復活されたとされる

宗教的にとても重要な行事なのです。

【復活祭】と言われるのは、

キリストの復活を盛大に祝うおめでたいイベントだからです。

 

イースター(Easter)はいつ?

2017年は4月16日の日曜日。

 

イースター(Easter)の日付は毎年変わります。

 

イースター(Easter)は、

春分最初の満月次の日曜日と決まっています。

 

オーストラリアのカレンダーには

イースターはもちろん記載されています。

 

ちなみに春分は英語でspring equinoxです。

春分の日も年によって変わりますね。

だいたい3月20日~21日です。

 

毎年、イースターの日曜はEaster Sundayと呼ばれます。

金曜はGood Friday(Public holiday祝日)

土曜はEaster Saturday

日曜はEaster Sunday

月曜はEaster Monday(Public holiday祝日)

 

と学校は4連休になります。

4連休になる会社も多く、

日本のゴールデンウィークのようなロングウィークエンドなので

大人も子供もイースター(Easter)が大好きです。笑

 

ショッピングモールなどはGood Fridayの金曜日とEaster Sundayの日曜日がお休みです。

 

2017年から2025年までのイースターの日付

西暦 西方教会 東方教会
2017  4月16日  4月16日
2018  4月1日  4月8日
2019  4月21日  4月28日
2020  4月12日  4月19日
2021  4月4日  5月2日
2022  4月17日  4月24日
2023  4月9日  4月16日
2024  3月31日  5月5日
2025  4月20日  4月20日

 

あれ?

イースター(Easter)の日付って2種類の算出方法があるの?

 

そうなんです。

カトリックやプロテスタント教会は

【西方教会】と呼ばれ、グレゴリオ暦を採用しています。

日本やオーストラリアもそうですね。

 

一方、【東方教会】ユリウス暦を採用しています。

 

少しややこしいですが、

日本は、グレゴリオ暦を採用している国なので

【西方教会】の日付でイースター(Easter)の日付を決めていますね。

 

日付も3月末だったり、5月初めだったりバラバラです。

だいたいは4月なのでイースターというと4月というイメージです。

 

 

イースター(Easter)の由来は?【キリスト教起源編】

イースターは実は、

いくつかの説が合わさったり、複数の説があったりして

イースターの由来には諸説あります。

 

その中でも主流なのは、キリスト教の行事から。

イースター(Easter)は、イエスキリストの復活を祝うお祭りです。

キリストが蘇ったのが日曜日と言われています。

 

キリストの復活は、日本では、

あまり一般的に知られていないお話なので少し詳しく見てみましょう。

 

 

イースター(復活祭)におけるイエスキリストの蘇り(復活)とは?

イエスキリストは、聖母マリアの元に生まれ、

キリスト教の元となった人物です。

そして、彼はたくさんの弟子を抱えますが、

その中の弟子の1人ユダに裏切られて、十字架にかけられて処刑されてしまいます。

手首を打ち付けられて、十字架にはりつけになっている絵を

見たことがある方もいるのではないでしょうか?

 

キリスト教では、日曜日はキリストが復活として祝う曜日なんです。

毎週日曜日は教会でミサが行われています。

 

死んでしまったと思われたキリストですが、

彼は3日目に蘇るつまり、復活すると予言がされていたのです。

キリストのことは、新約聖書に書かれています。

 

キリストが処刑されたのは金曜日。

そして、金、土、日と、

3日目の日曜日に蘇っています。

 

イースターも金曜日からGood Fridayとなりお休みになりますね。

 

その蘇りとは、肉体を伴っての蘇りで

その後、40日間に渡って弟子たちと共に食事をとり、

奇跡の行いの数々を人々に示したあと、

エルサレム郊外で、みんなに見守られながら天に昇って行ったとされています。

 

イースターの英語、Easterの起源はどこから?

キリスト教でイエスキリストが復活したことと

Easterという単語は一見無関係のように見えます。

”Easter”という単語はどこから来たのでしょうか?

 

イースターはだいたい4月にその日を迎えます。

つまり、春の訪れの時期でもあります。

 

長い寒い冬が終わり、人々が春の訪れを祝うお祭りでもあります。

 

そして、”Easter”とは、ゲルマン民族が信仰していた

北欧神話の春の女神【Eostre】の名前がその起源なのです。

あえてカタカナで読み方を書くならイーストレでしょうか。

Eastreとも呼ばれるので、そちらはEaterの綴りによく似ていますね。

 

Eostreのほかにもいくつか名前があります。

Ostare, Ostara, Ostern, Eostra, Eostur, Eastra, Eastur, Austron ,Ausos

 

Eostreは、春の女神でもあり、繁殖、生殖を司る女神

そして白いうさぎは、Eostreの神聖な動物だとされています。

そして、うさぎは多産なことから繁殖のシンボルでもあります。

 

春、繁殖を司る女神Eostreはとても人気のある女神で、

いろいろな民族、地域で崇拝されていました。

アングロサクソンの人びとは”Great Mother Godness”と偉大なる母として信仰しています。

 

春分(Spring Equinox)の日が彼女を崇拝する行事が行われていた日です。

昼と夜の長さが同じになる春分の日。

その日からだんだんと日が長くなり、春の季節が到来します。

そして、春は生き物の繁殖の季節

春と繁殖、生殖を司る女神Eostreを祝う日というわけですね。

 

イースター(Easter)の由来は?【Pagan(異教)編】

イースターの英単語Easterが春の女神Eostreを語源とする

というもうひとつのイースター(Easter)の由来があります。

 

これは、キリスト教からするとPaganつまり”異教”を由来とします。

ここでいうPagan(異教)とは、

キリスト教、ユダヤ教、イスラム教以外の宗教を指します。

 

このPaganに由来するイースター(Easter)の起源の説は1つではなく複数あります。

 

Ishtar(イシュタル)を起源とするイースター(Easter)の由来

時代はノアの箱舟のお話の頃。

世界を流してしまった洪水のあとの【バベルの塔】の時代です。

 

旧約聖書『創世記』に登場するノア(ノアの箱舟のノアです)の

3人の息子セム、ハム、ヤぺテのうち、

ハムの息子Nimrod(Nimrud)ニムロドとその妻Ishtar/Semiramisに起源をもちます。

 

ニムロドとはヘブライ語で『我々は反逆する』という意味を持つように

ニムロドは帝国の王であり、神に反逆する立場にいました。

ニムロドはいくつかの街を作りましたが、バベルもその1つです。

 

その妃IshtarイシュタルのIshtarはもともとはEasterと発音されていました。

これが今のEasterの起源だという説があります。

 

Nimrod(ニムロド)の死後、

妃Ishtar(イシュタル)は彼を”太陽神”と崇めました。

そして、息子Tammuz(タマズ)はNimrod(ニムロド)の生まれ変わりだとしました。

Ishtar(イシュタル)は、Tammuz(タマズ)は

超自然、つまり人を父に持たずに受精した”人類の救世主”だと宣言しました。

 

人々は、この”救世主”Tammuz(タマズ)のみならず、

その母、Ishtar(イシュタル)も崇拝しました。

むしろ、子供のTammuzよりも母のほうが人気があったほどです。

 

そして、夫のNimrod(ニムロド)が太陽の神であることにちなみ、

Ishtarは月の神、fertilityを司る女神として崇められました。

fertilityとは、豊穣、繁殖、生殖、多産、肥沃を意味します。

 

イースター(Easter)に出てくるうさぎが多産のシンボルでもあります。

そして、うさぎは月との関係が深い動物です。

月(Moon)は、Ishtarは月の神であったことにも関係が深いのです。

 

Inanna(イナンナ)を起源とするイースター(Easter)の由来

古代シュメールの人々が崇拝していた女神Inannaにまつわるイースター(Easter)の起源の説もあります。

 

Inannaは別の名でIshtarとも知られています。

Inannaは、愛、美、性欲、繁殖、豊穣、知恵、知識、戦争を司る女神。

 

古代メソポタミアでInannaは姉のEreshkigalの夫の葬式に参列するために黄泉の国へと出向きました。

姉のEreshkigalは、黄泉の国の支配者でもありました。

 

黄泉の国へ到着したとき、Inannaはとても華美な服装をしていました。

 

彼女は、ターバンを巻き、ウィッグをつけ、ラピスラズリのネックレス、ビーズの胸飾りやマスカラ、金の指輪など葬式に参列するには豪華すぎる服装でした。

それらのアイテムは彼女の持つパワーを表していました。

 

彼女が黄泉の国の最初の門番に会ったとき、

門番は姉のEreshkigalの指示により門を開けますが、

そのラピスラズリのネックレスを渡すように言います。

彼女が理由を尋ねると、

それが黄泉の国のルールだと答え、Inannnaはネックレスを渡します。

 

黄泉の国の7つの門をくぐるたびに

Inannaの服や装飾金ははぎとられ、

とうとう全裸になってしまいました。

そして、彼女の女神としての力も失われてしまったのです。

 

全裸の姿で姉Ereshkigalのもとに現れたとき、

Inannaは、姉Ereshkigalを本来なら座らせたままにしなければいけないのに、

王座から立たせてしまいます。

これを見た黄泉の国の7人の審判が怒り、

彼女に死のまなざしを向け、Inannaは死んでしまいました。

そして、その亡骸は十字架にはりつけにされたのです。

 

Fertility(繁殖)を司るInannaがいなくなって三日三晩が過ぎ、

世界は動物たちは繁殖をやめ、人々は飢えていきました。

彼女の使いの者たちが、Inannaの救出に黄泉の国に向かいました。

 

彼女の使いの者たちからの頼みで、

生を司る神Enkiは2人の人間を創り、

Inannaを助けに行くように命じました。

 

そして彼らは黄泉の国へ行き、Inannaの亡骸を見つけ、

そこに食べ物と命の水を振りかけるとInannaは生き返りました。

 

このことから、Inannaは復活のシンボルになったのです。

十字架にはりつけになり死を経験しながらも

そこから復活しているストーリーが

キリスト教のイエスキリストの復活ととてもよく似ているのですね。

 

 

イースター(Easter)のキリスト教徒の呼び方

キリスト教徒の中には、

【Easter】という名前が異教を起源としていることに異議を唱える人もいます。

みんながみんなそうではないですが・・・

そういった人は、復活祭のイースターを

【Easter】とは呼ばず、

 

Resurrection Sunday と呼びます。

復活の日曜日という意味です。

Resurrection Dayということもあります。

 

イースター(Easter)のシンボルとその意味は?

イースター(Easter)のシンボルといえば、

Egg(たまご)Rabbit(うさぎ)です。

 

うさぎがイースターのシンボルの理由

うさぎは、特にEaster Bunnyと呼ばれます。

イースターバニーと読みます。

 

うさぎは上述した春の女神Eostre(Eastre)や、Ishtar(イシュタル)が

fertility(生殖、繁殖、豊穣、肥沃、多産)を司る神であり、

うさぎはEostreの化身であり、多産のシンボルであることから

Easter Bunny(イースターのうさぎ)はイースター(Easter)のシンボルなのです。

 

Eostreの化身はrabbitという表現ではなく hare(ノウサギ)とされる場合もあります。

Eostreの頭がHare(ノウサギ)の頭を持った女神として描かれている場合もあり、

うさぎとEostreはとても深い関係にあります。

 

卵がイースターのシンボルの理由

卵は、殻を破ってひよこが出てくることから再生、新生のシンボルであり、

古代バビロニア人にとっては神聖なシンボルでした。

ひとつの卵がユーフラテス川に天国から落ちてきてそこから

女神Astarte(SemiramisでありIshtar)はその卵から孵ったと信じられていました。

 

そして、たまごもfetility(繁殖)のシンボルでもあるのです。

さらには、春の女神Eostre(Eastre)のシンボルであるとも言われています。

 

卵は新しい命が胎生するシンボルであることから、

キリストが生まれ変わる、新しい命が宿るという

イースター(Easter)の起源を表すシンボルでもあります。

 

 

ほかには、イースターのシンボルではありませんが、

とてもよく見かけるのは

  • ひよこ
  • にんじん

 

です。

 

 

まとめ

イースターの由来はとても奥が深いです。

1つの説だけではなく、いろいろな時代で、いろいろな国からの起源が融合し

今のイースターになったという感じですね。

 

宗教的な意味もとても重要で大きなイベントですが

それ以上に子供たちは本当にイースターを楽しみにしています。

 

その盛り上がりはクリスマスにも負けません。

我が家も子供たちはエッグハントをとても楽しみにしています

 

参考サイト

http://www.christiananswers.net/q-eden/edn-t020.html

http://www.ancient-origins.net/myths-legends/ancient-pagan-origins-easter-001571

https://en.wikipedia.org/wiki/Inanna

https://www.manygods.org.uk/articles/essays/Eostre.shtml

 

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