日本でもインクレディブルファミリーが公開になりましたね。
オーストラリアでは、
『インクレディブル2』として上演されています。
日本では、『インクレディブルファミリー』というタイトルなんですね。
オーストラリアでは7月に公開だったので、
冬休み中の先月見てきたんですが、
インクレディブルファミリー(インクレディブル2)も
本当に面白かったですが、
同時上映だった短編映画『BAO』がおすすめです!
夏休み中で育児ストレスマックスのママに
ぜひ『BAO』を見ていただきたい。笑
育児ストレスに効きますよ!!
インクレディブルファミリーとBAOの感想と合わせて
ご紹介します。
Contents
インクレディブルファミリー(インクレディブル2)は前作を見ていなくても楽しめる?
実は、私、
第一作目のインクレディブルは映画では観たことがありません。
本では、何度も読み聞かせしているので
あらすじは知っていますが、映画では観たことがないんです。
前作とはいっても、
インクレディブルは14年も前の作品だったんですね!
2005年の作品ですから
まだ子供が生まれる前だったからわざわざ映画で観なかったのかも。
今回の2作目のインクレディブル2は、
日本ではインクレディブルファミリーとしたのは、
”家族”がテーマになっているからなんでしょうね。
とても面白かったのは、
パパのボブ、ミスターインクレディブルが
今作では主夫になって家事育児に専念しているところ。
オーストラリアでも専業主夫は多いです。
最近は、パパが家事育児をして専業主夫になり
ママがフルタイムで働いている家族も一般的になってきた部分を
映画の設定に反映させているのは、さすがピクサーです。
前作では、ミスターインクレディブルとして
主人公だったパパは、
今作はママのヘレンでいラスティガールの補佐に回り、
本当は自分も活躍したいのももどかしい気持ち。
赤ちゃんのジャックジャックに振り回されるパパの姿に
思わずぷっと噴き出すような、育児あるあるのエピソードが続きます。
前作を全く見ていなくても、
まったく違和感なくストーリーが楽しめました。
我が家は子供3人と私で観に行きましたが、
誰も前作の映画ミスターインクレディブルは観ていないです。
でも…
前作ミスターインクレディブルを観てから
第2作目のインクレディブルファミリーを観たほうが
断然わかりやすいとは思いました。
ポイントとしては、
家族全員がスーパーパワーを持っているところが
最初から設定されてはいたけど
バイオレットとダッシュがどんなスーパーパワーを持っているのか
前作を観たほうがよくわかるし、
末っ子の赤ちゃんジャックジャックも前作ではちょっとずつスーパーパワーを
持っていることが明らかになったのが、
今回はそれが爆発し、パワーをコントロールするために
エドナ=ミスターインクレディブルのスーパースーツを開発した女性のところに
連れていくんですが、エドナが誰なのか前作を観たほうがよくわかると思います。
幼稚園、小学校低学年のお子さんなら
前作ミスターインクレディブルを観てから
インクレディブルファミリーを観たほうが
話の流れがわかりやすいと思いました。
とはいえ、
もしも前作を観たことがなくても
話の流れがまったくわからないなんてことはなく、
単品の作品として十分に楽しめましたよ。
インクレディブルファミリー同時上映『BAO』は泣ける!
子供たちには、
インクレディブルファミリーはとても楽しかったと思います。
が、
私は、同時上映で先に上演された『BAO』が効きました。
泣ける!!
『BAO』を観て本当によかったです。
あらすじは、
育児がひと段落して夫とも会話もないおばあさんが
中華まんを作っていると
ある日、命が宿ります。
かわいい中華まんのあかちゃんに
驚きながら、もう一度子育てを1からできることに
おばあさんはとっても嬉しそう。
そして、中華まんのBAOも
だんだん成長し、学生になり
だんだんと母よりも友達、
そして恋人ができ、家をでて…
最後、おばあさんは嫁に取られるくらいなら!!と泣きながら…
子育てが終わった空の巣症候群、燃え尽き症候群のようなおばあさんには
実際に息子がいるのか…?
この短編映画『BAO』を制作したのは、
ドミー・シー監督。
かわいらしい女性です。
ドミー・シー(監督)
中国の重慶で生まれ、カナダのトロントで育つ。シェリダン大学アニメーション課程を卒業。2011年6月にピクサー・アニメーション・スタジオのストーリー・インターンとなり、その後まもなく、アカデミー賞長編アニメーション賞受賞作『インサイド・ヘッド』(15)のストーリー・アーティストとして雇用される。それ以来、『アーロと少年』(15)や『インクレディブル・ファミリー』(18)、製作中の『トイ・ストーリー4』などに携わる。2015年から短編映画のアイディアを提案するようになり、ほどなく『Bao』にゴーサインが出た。カナダのトロントの中国人コミュニティを舞台に展開される物語『Bao』は、一人っ子として育った自身の経験がベースとなっている。引用元:ピクサー公式サイト
ドミー・シー監督の『BAO』に関する英語インタビュー
なぜ『BAO』は育児ストレスMaxのママに効くのか?
夏休み中、子供がずーっと家にいるとだんだん自分がイライラしてきません?
今回オーストラリアは冬休み2週間だったんですが、
最初は、あれをしよう!これをしよう!と楽しみにしていたんです。
でも、毎日毎日、
「Tidy up your room!=かたづけなさい」
「Don’t mess up the room=部屋をちらかさないで」
「Don’t fight=けんかをしないで」
「Study!!=勉強しなさい」
「Put them back after you use=使ったら戻しておいて」
などなど気が付くと
ずーーーっと一日中、小言を言っている…。
何回も何回も同じことを言っても
また同じ光景に出くわすんですよね。
日本語で言ってもだめだったら、
英語で言いなおす。
英語で言ってもだめなら
だんだん強い口調の日本語で言いなおす。
それでもだめなら、
「Sweetheart, Could you stop it please?」と
すごーく優しく言ってみる。
なるべく怒りたくないけれど
だんだん自分がイライラしていくのがわかる。
最後には、
「何回同じこと言わんせるんじゃー、こらー!!!」
とキレる。
でも、子供たちが寝た後、
どうしてもっとニコニコできないんだろう?
どうしてもっと優しいママになれないんだろう?
どうして子供の気持ちにもっと寄り添えなかったんだろう?
どうしてあんなに怒っちゃったんだろう?
とうじうじしては、
明日こそはもっと優しいママになる。
明日は怒らない。
と決めて眠るのに…
翌日また怒ってる。
ちょっとは1人になる時間も欲しいけど、
24時間子供と一緒の毎日に
あーーーー!!!自分の時間が欲しい!!
1人になりたい!!
そんな育児ストレス真っただ中で観に行ったインクレディブル2。
『BAO』が同時上映だと知らなかったんですが、
観たあと、
子供が子供でいてくれる時間、
ママのことを全身で必要としてくれる時間、
子供と親が同じ屋根の下で過ごせる時間、
そういった毎日当たり前に続いている時間がいつか終わる日が来ること。
いつかこの子達は
友達といるほうが楽しくなり、
一番好きな人はママじゃなく誰かになる。
そしていつか巣立って自分の家庭を持っていくんだ…
そう考えたら、
あぁ、私は今、なんて幸せな時間を過ごしているんだろう。
子供にママ、ママって言ってもらえるこの時間は有限だというのに
怒ってばかりじゃもったいないじゃん!!
そう改めて思えたんです。
わかってはいるけど、
育児に専念する時期はついついイライラしがち。
でも、そんな時間あっという間に終わっちゃうんだ…と思ったら
この愛しい時間をもっと大切にしなくちゃって思えた。
中華まんのBAOが反抗期を迎えた姿には、
いやだーーーー!!
と叫びたくなり、
BAOが彼女を連れてきた姿に、
無理ーーーー!!
と息子の手を握り。
育児ストレスMaxでもいい。
子供たちと一緒にいられるこの日々は宝物。
BAOを観たらそう思えました。
だから、夏休み中に育児ストレスに悩むママは
ぜひインクレディブルファミリーを観に行ってBAOを観てください。笑
夏休みはまだまだ続きます。
ママの心の余裕は、育児の余裕。
時々、こそっと思いっきり自分の好きなことをして
リフレッシュしながら楽しい夏休みを過ごしてくださいね。
オーストラリアは、7月に冬休みが終わったのに
9月にはもう春休みが来ます…。
ええ…優しいママで過ごしますよ…